十二直の用語|今日のきざし

十二直について

建・除・満・平・定・執・破・危・成・収・開・閉の12種類で、日取りを読む暦です。名前ごとに、祝い事や取り決めなど、向く行事・慎む行事が伝えられています。

六曜とは別の規則で決まるため、同じ日に違う吉凶が付くこともあります。「今日のきざし」では、何をする日取りとして読むのかを添えて説明します。

このページの用語一覧13項目

十二直(じゅうにちょく)

建・除・満・平・定・執・破・危・成・収・開・閉の12種類で、日取りの意味を読む古い暦の区分です。六曜とは別の規則で割り当てられるため、同じ日でも異なる吉凶が付くことがあります。

十二直には、建・除・満・平・定・執・破・危・成・収・開・閉があります。文字の見た目だけで吉凶を決めるのではなく、婚礼、取り決め、建築など、行う内容との組み合わせで読みます。

たとえば「執」は、お参りや祝い事にはよい一方、金銭の出入りは慎重にとされます。メールでは、何についての吉凶なのかを省かずに添えます。

建(たつ)

十二直の一つで、物事を建て起こす、始めるという意味があります。新たな取り組みに向く日として読まれます。

字に建築の印象がありますが、行事の吉凶は字面だけでは決まりません。土木工事を慎む解釈もあり、何を始めるかを合わせて見ます。

日々のテーマとしては、目的を定めて着手する姿に重ねて読めます。十二直の並びでは、建が最初に当たります。

除(のぞく)

十二直の一つで、障りとなるものを除くという意味があります。掃除や厄を払う行いなどによいとされる日です。

物事を増やすより、不要なものを取り除く姿に重ねると意味がつかめます。暮らしでは、片づけや手入れを考える読み方です。

婚礼や旅行などを慎むとする解釈もあります。「除は吉」という一言だけで、すべての行事に当てはめないように読みます。

満(みつ)

十二直の一つで、物事が満ちるという意味があります。祝い事や移転、旅行などに吉とする解釈が伝わります。

満ち足りる、充実する姿に重ねて読む名前です。一方で、何事も控えめにする姿勢を大切にする読み方もあります。

字が満月と共通していても、月の形から決まる名前ではありません。十二直という日取りの区分の一つです。

平(たいら)

十二直の一つで、物事が平らかになる、公平に分け合うという意味があります。幅広い行事によいとする解釈があります。

偏りをならし、穏やかに整える姿に意味を重ねます。人との関係や、物事の釣り合いを考えるテーマとして読めます。

すべての出来事が同じ状態に止まるという意味ではありません。平という字が伝える、穏やかさや公平さを読みます。

定(さだん)

十二直の一つで、物事が定まるという意味を持ちます。伝統的には、取り決めや婚礼などに吉と読まれてきました。

「何を定めるのか」という視点で読むと意味がつかみやすくなります。同じ「吉」とされる日でも、物事を始める日や、整えて仕上げる日とは、重ねられている意味が違います。

執(とる)

十二直の一つで、物事を執り行うという意味を持ちます。祭りや祝い事などに吉、金銭の出入りには凶とする伝統的な解釈があります。

日取りとしての意味からは、行う内容を決めたうえで、予定を丁寧に進める日と読めます。「執」の文字から、何事にも執着する日と読むものではありません。

破(やぶる)

十二直の一つで、物事を破る、まとまりが崩れるという意味があります。契約や婚礼などを慎む日とする解釈があります。

何かを約束して結び付ける行事には慎重に、という日取りの読み方です。名前を見ただけで、日常の予定が必ず壊れると考えるものではありません。

暦が示す行事の意味と、自分が実際に行う用事を見比べて読みます。吉凶を一日のすべてへ広げすぎないことが、言葉を理解する助けになります。

危(あやぶ・あやう)

十二直の一つで、危うさに気を配るという意味があります。開業などを慎む一方、祭礼や祝い事を吉とする解釈もあります。

字の印象は強いものの、行事ごとの吉凶が分かれる名前です。何について慎重とするのかを確かめると、意味がつかみやすくなります。

日常に重ねるなら、進め方や足元をよく確かめるという読み方です。事故などが起こる時刻を知らせる言葉ではありません。

成(なる)

十二直の一つで、物事が成る、まとまるという意味があります。婚礼や開店などの行事に吉とされます。

進めてきたことを形にする姿や、完成へ向かう場面に重ねて読めます。「成」は、そのような意味を持つお日柄の名前です。

暦の名前は成果を保証するものではありません。予定している行事と、伝えられている意味を重ねて日取りを読む言葉です。

収・納(おさん)

十二直の一つで、物を取り収めるという意味があります。暦によって「収」「納」の表記があり、どちらも同じ区分を指します。

収穫や買い物などに吉、婚礼や見合いなどには慎重という解釈が伝わります。何を取り収めるか、どんな行事かを合わせて読みます。

日々のテーマでは、積み上げてきたことを収める、手元を整理する姿にも重ねられます。二つの字を別の日の名前として数えることはしません。

開(ひらく)

十二直の一つで、物事が開けるという意味があります。入学、開業、婚礼などの行事に吉とされます。

扉が開き、新たな場面に進む姿に重ねて読めます。新しい学びや、人との接点へ目を向けるテーマにもつながります。

葬送などは慎むとする解釈もあります。開という一文字だけで、どの行事にも同じ吉凶を付けるものではありません。

閉(とづ・とず)

十二直の一つで、物事が閉じるという意味があります。新たな始まりなどを慎む日とする解釈があります。

何でも進める日というより、区切りを意識する名前です。日々の読みでは、今あることを見直し、落ち着いて過ごす姿にも重ねられます。

暦では行事による例外の解釈もあります。名前だけから、その日にできることが何もないと受け取るものではありません。