二十四節気・七十二候について
二十四節気は、太陽の動きを基準に一年を24に分けた季節の区切りです。七十二候は、それぞれの節気をさらに三つに分け、約5日ごとの自然の変化を言葉で表したものです。
「大寒・款冬華」なら、二十四節気の大寒の中にある、七十二候の款冬華という期間を表します。款冬華は「ふきのはなさく」と読み、フキノトウが顔を出すころという意味です。
ここでは日本で使われる略本暦の候名を紹介します。昔から伝わる季節の言葉であり、今いる土地の天候や開花を予報するものではありません。
一つの節気の中では、最初の候が初候(しょこう)、真ん中が次候(じこう)、最後が末候(まっこう)です。三つの候を経て、次の節気へ移ります。
このページの用語一覧107項目
二十四節気
七十二候
雑節と季節の言葉
二十四節気
二十四節気(にじゅうしせっき)
太陽の一年の動きをもとに、季節を24に分けたものです。立春・春分・夏至・冬至などがあり、それぞれの節気に入る日付と時刻は年によって変わります。
立春・春分・夏至・秋分・冬至なども二十四節気の仲間です。月の満ち欠けではなく、太陽の位置をもとに季節を区切るため、毎年ほぼ同じ季節に巡ってきます。
節気が切り替わる瞬間には時刻があり、その日付や時刻は年によって変わります。「立冬になったら全国で急に冬の気温になる」という意味ではなく、季節の移り変わりを捉える暦の目安です。
春
立春(りっしゅん)
暦の上で春が始まる節目です。まだ寒さの残る時期ですが、次の季節へ向かう区切りとされます。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
雨水(うすい)
雪が雨へ変わり、氷が解け始めるころという意味です。実際の雪解けには地域差があります。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
啓蟄(けいちつ)
冬ごもりしていた虫が、地上へ出てくるころという意味です。暖かさに生き物が動き始める様子を表します。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
春分(しゅんぶん)
太陽が春分点を通る節目です。昼と夜の長さがほぼ等しくなるころですが、厳密には同じ長さではありません。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
清明(せいめい)
空気が澄み、草木が生き生きとするころを表します。清らかで明るい春の景色に由来する名前です。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
穀雨(こくう)
穀物を育てる雨が降るころという意味です。春の雨と、田畑の準備が進む時期を結び付けた名前です。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
夏
立夏(りっか)
暦の上で夏が始まる節目です。若葉が育つころに当たり、気温や景色は地域ごとに異なります。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
小満(しょうまん)
草木などが成長し、生命が次第に満ちるころを表します。若葉や農作物が育つ様子を重ねた名前です。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
芒種(ぼうしゅ)
稲や麦のように、穂先に芒というとげ状の部分がある穀物の種をまくころという意味です。現在の種まきや田植えの日程とは必ずしも一致しません。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
夏至(げし)
北半球では昼の時間が一年で最も長くなるころの節目です。日本でも日が長い時期ですが、日の出が最も早い日や日の入りが最も遅い日とは少しずれます。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
小暑(しょうしょ)
暑さが本格的になり始めるころを表します。このあとに大暑が続きます。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
大暑(たいしょ)
一年の中でも暑さが厳しくなるころを表す名前です。その年の最高気温が必ずこの日に記録されるという意味ではありません。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
秋
立秋(りっしゅう)
暦の上で秋が始まる節目です。日本ではまだ暑さが続くことが多く、実際の涼しさと暦の区切りを分けて受け取ります。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
処暑(しょしょ)
厳しい暑さが次第に収まっていくころという意味です。朝夕の変化など、秋へ向かう様子を表します。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
白露(はくろ)
草の葉などに露が付き、白く見えるころという意味です。夜の冷え込みとともに秋が深まる様子を表します。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
秋分(しゅうぶん)
太陽が秋分点を通る節目です。昼と夜の長さがほぼ等しくなるころで、このあと北半球では夜が長くなっていきます。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
寒露(かんろ)
露が冷たく感じられるころという意味です。朝晩の冷え込みが増す、秋の深まりを表します。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
霜降(そうこう)
霜が降り始めるころという意味です。実際の初霜の日は地域や年で変わり、全国で一斉に霜が降りる日ではありません。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
冬
立冬(りっとう)
暦の上で冬が始まる節目です。秋の終わりから冬へ移る区切りで、気温の変化そのものを一律に決める日ではありません。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
小雪(しょうせつ)
雪が降り始めるころを表す名前です。まだ本格的な積雪には至らない、冬の初めの様子を重ねています。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
大雪(たいせつ)
雪が盛んに降るころを表す名前です。積雪の量を予報する言葉ではなく、冬が深まる時期の区切りです。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
冬至(とうじ)
北半球では昼の時間が一年で最も短くなるころの節目です。日本では柚子湯やかぼちゃを食べる習わしとも結び付いています。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
小寒(しょうかん)
寒さが厳しくなり始めるころを表し、寒の入りとも呼ばれます。次の大寒を経て、立春へ向かいます。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
大寒(だいかん)
寒さが特に厳しいころを表す、二十四節気の最後の節気です。このあとに立春が巡ります。
二十四節気は太陽の位置から決まり、約15日ごとに次の節気へ移ります。日付や入りの時刻は年によって変わります。
七十二候
七十二候(しちじゅうにこう)
二十四節気をさらに三つずつに分け、動植物や天気の変化に名前を付けたものです。一つの候はおよそ5日間で、昔の人が季節を感じ取った手がかりになります。
二十四節気を三つずつに分けたものなので、24×3=72の候があります。一つの候は約5日間。霎時施のように、天気や動植物の様子を短い言葉で表します。
七十二候は、その日に必ず同じ自然現象が起こるという予報ではありません。暦の言葉をきっかけに、住んでいる地域の空や木々の変化を見つける楽しみ方ができます。
春
東風解凍(はるかぜこおりをとく)
春の風が吹き、凍っていたものが解け始めるころという意味です。東風を、はるかぜと読ませています。
立春の初候に当たる、約5日間の区切りです。
黄鶯睍睆(うぐいすなく)
ウグイスが鳴き始めるころという意味です。春の鳥の声を、季節の変化として捉えた名前です。
立春の次候に当たる、約5日間の区切りです。
魚上氷(うおこおりをいずる)
水面の氷が薄くなり、魚が動き始めるころを表します。氷の下の水の動きに春の気配を見ています。
立春の末候に当たる、約5日間の区切りです。
土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
雨や雪解けで、土が潤い始めるころという意味です。土脉は、土の中の筋や水の通り道を表す言葉です。
雨水の初候に当たる、約5日間の区切りです。
霞始靆(かすみはじめてたなびく)
春の霞が、たなびき始めるころという意味です。遠くの景色が柔らかく見える空の様子を表します。
雨水の次候に当たる、約5日間の区切りです。
草木萌動(そうもくめばえいずる)
草木が芽を出し始めるころという意味です。萌は、芽が出ることを表す字です。
雨水の末候に当たる、約5日間の区切りです。
蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)
冬ごもりしていた虫が、外へ出始めるころという意味です。戸を開くという表現に、生き物の動きを重ねています。
啓蟄の初候に当たる、約5日間の区切りです。
桃始笑(ももはじめてさく)
桃の花が咲き始めるころという意味です。花が開く様子を、笑うという字で表しています。
啓蟄の次候に当たる、約5日間の区切りです。
菜虫化蝶(なむしちょうとなる)
菜の葉に付く幼虫が、蝶になるころという意味です。生き物の姿の変化に春の深まりを見ています。
啓蟄の末候に当たる、約5日間の区切りです。
雀始巣(すずめはじめてすくう)
スズメが巣を作り始めるころという意味です。鳥の子育ての準備を、春の景色として捉えています。
春分の初候に当たる、約5日間の区切りです。
桜始開(さくらはじめてひらく)
桜の花が咲き始めるころという意味です。実際の開花日は品種や土地、その年の気温によって変わります。
春分の次候に当たる、約5日間の区切りです。
雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
春の雷が鳴り始めるころという意味です。季節の区切りの名前で、その日に必ず雷が鳴るという予報ではありません。
春分の末候に当たる、約5日間の区切りです。
玄鳥至(つばめきたる)
ツバメが渡ってくるころという意味です。玄鳥は、黒っぽい姿のツバメを指す古い呼び名です。
清明の初候に当たる、約5日間の区切りです。
鴻雁北(こうがんかえる)
ガンが北へ帰るころという意味です。冬を過ごした渡り鳥の移動に、季節の変化を見ています。
清明の次候に当たる、約5日間の区切りです。
虹始見(にじはじめてあらわる)
虹が見え始めるころという意味です。春の雨のあと、空に現れる虹を季節の景色として表しています。
清明の末候に当たる、約5日間の区切りです。
葭始生(あしはじめてしょうず)
アシが芽を出し始めるころという意味です。葭は、水辺に生えるアシを表す字です。
穀雨の初候に当たる、約5日間の区切りです。
霜止出苗(しもやんでなえいずる)
霜が収まり、苗が育つころという意味です。実際に霜が降りなくなる時期や農作業の日程には、地域差があります。
穀雨の次候に当たる、約5日間の区切りです。
牡丹華(ぼたんはなさく)
ボタンの花が咲くころという意味です。華の字は、ここでは花が咲く様子を表しています。
穀雨の末候に当たる、約5日間の区切りです。
夏
蛙始鳴(かわずはじめてなく)
カエルが鳴き始めるころという意味です。水辺や田んぼの声に、夏へ向かう気配を見ています。
立夏の初候に当たる、約5日間の区切りです。
蚯蚓出(みみずいずる)
ミミズが地中から出てくるころという意味です。蚯蚓は、ミミズを表す漢字です。
立夏の次候に当たる、約5日間の区切りです。
竹笋生(たけのこしょうず)
タケノコが生えてくるころという意味です。笋は、タケノコを表す字です。
立夏の末候に当たる、約5日間の区切りです。
蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
カイコが桑の葉を盛んに食べるころという意味です。養蚕の仕事と、季節の進み方を結び付けた名前です。
小満の初候に当たる、約5日間の区切りです。
紅花栄(べにばなさかう)
ベニバナが盛んに咲くころという意味です。ベニバナは、染料などにも使われてきた植物です。
小満の次候に当たる、約5日間の区切りです。
麦秋至(むぎのときいたる)
麦の実が熟し、刈り入れの時期を迎えるという意味です。麦にとっての収穫の秋を表す言葉で、季節は初夏です。
小満の末候に当たる、約5日間の区切りです。
螳螂生(かまきりしょうず)
カマキリが生まれるころという意味です。卵から小さな幼虫が現れる様子を表し、蟷螂生とも書きます。
芒種の初候に当たる、約5日間の区切りです。
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
ホタルが現れるころを表す名前です。腐った草からホタルが生まれると考えられた、昔の見方を残しています。実際にはホタルは卵から育ちます。
芒種の次候に当たる、約5日間の区切りです。
梅子黄(うめのみきばむ)
梅の実が黄色く熟していくころという意味です。花の季節を過ぎ、実が育つ様子に目を向けた名前です。
芒種の末候に当たる、約5日間の区切りです。
乃東枯(なつかれくさかるる)
ウツボグサの花穂が枯れ始めるころという意味です。乃東はウツボグサを指す古い呼び名で、冬には乃東生が巡ります。
夏至の初候に当たる、約5日間の区切りです。
菖蒲華(あやめはなさく)
あやめの花が咲くころを表す名前です。現在の季節の案内では、ハナショウブなどの花に重ねて説明されます。菖蒲湯に使うショウブは、これらとは別の植物です。
夏至の次候に当たる、約5日間の区切りです。
半夏生(はんげしょうず)
カラスビシャクが生えるころという意味です。半夏はこの植物の生薬名です。白い葉を付けるハンゲショウという別の植物と混同されることがあります。
夏至の末候に当たる、約5日間の区切りです。
温風至(あつかぜいたる)
暖かく湿った風が吹くころという意味です。温風をあつかぜと読ませ、夏の暑さが増す様子を表しています。
小暑の初候に当たる、約5日間の区切りです。
蓮始開(はすはじめてひらく)
ハスの花が開き始めるころという意味です。水面に咲く花に、夏の進み方を見ています。
小暑の次候に当たる、約5日間の区切りです。
鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)
タカの若鳥が、飛び方や狩りを習うころという意味です。学習を、わざをならうと読ませています。
小暑の末候に当たる、約5日間の区切りです。
桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
キリに、翌年に咲く花の芽ができるころと説明される名前です。一方、実を結ぶころとする説明もあり、資料によって解釈が分かれます。
大暑の初候に当たる、約5日間の区切りです。
土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
土が湿り、蒸し暑くなるころという意味です。溽暑は、湿気の多い暑さを表す言葉です。
大暑の次候に当たる、約5日間の区切りです。
大雨時行(たいうときどきふる)
大雨が時折降るころという意味です。夏の強い雨を表した候名で、個別の日の降水予報ではありません。
大暑の末候に当たる、約5日間の区切りです。
秋
涼風至(すずかぜいたる)
涼しい風が吹き始めるころという意味です。立秋の初候ですが、実際には残暑が続く地域もあります。
立秋の初候に当たる、約5日間の区切りです。
寒蝉鳴(ひぐらしなく)
ヒグラシが鳴くころという意味です。寒蝉は、ここではヒグラシを指す呼び名です。
立秋の次候に当たる、約5日間の区切りです。
蒙霧升降(ふかききりまとう)
深い霧が立ちこめるころという意味です。朝夕の空気の変化に、秋へ向かう気配を見ています。
立秋の末候に当たる、約5日間の区切りです。
綿柎開(わたのはなしべひらく)
ワタの実を包む部分が開き、白い綿が現れるころという意味です。花びらが開く様子と取り違えやすい名前です。
処暑の初候に当たる、約5日間の区切りです。
天地始粛(てんちはじめてさむし)
天地の暑さが収まり始めるころという意味です。粛には、静まる、引き締まるといった意味があります。
処暑の次候に当たる、約5日間の区切りです。
禾乃登(こくものすなわちみのる)
稲などの穀物が実るころという意味です。禾は穂を付ける穀物を表す字で、収穫へ向かう季節を示します。
処暑の末候に当たる、約5日間の区切りです。
草露白(くさのつゆしろし)
草に降りた露が白く見えるころという意味です。夜の冷え込みと、朝の草むらの景色を表しています。
白露の初候に当たる、約5日間の区切りです。
鶺鴒鳴(せきれいなく)
セキレイが鳴くころという意味です。水辺などで尾を上下に動かす、小さな鳥の名が付いています。
白露の次候に当たる、約5日間の区切りです。
玄鳥去(つばめさる)
ツバメが去っていくころという意味です。春の玄鳥至と対になり、渡り鳥の移動で季節を表しています。
白露の末候に当たる、約5日間の区切りです。
雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
雷が鳴らなくなるころという意味です。夏の雷が収まる様子を表す候名で、この後は雷が起きないという意味ではありません。
秋分の初候に当たる、約5日間の区切りです。
蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
虫が身を隠し、冬ごもりの準備をするころという意味です。戸をふさぐという表現で、地中などにこもる様子を表しています。
秋分の次候に当たる、約5日間の区切りです。
水始涸(みずはじめてかるる)
田んぼの水を落とし始めるころを表します。農作業の区切りを含む名前で、川や湖が一斉に干上がるという意味ではありません。
秋分の末候に当たる、約5日間の区切りです。
鴻雁来(こうがんきたる)
ガンが渡ってくるころという意味です。春の鴻雁北と対になり、冬を過ごす鳥の到来を表しています。
寒露の初候に当たる、約5日間の区切りです。
菊花開(きくのはなひらく)
キクの花が咲くころという意味です。秋の花が開く姿を、季節の区切りにしています。
寒露の次候に当たる、約5日間の区切りです。
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
秋の虫が、戸口の近くで鳴くころを表します。キリギリスと読みますが、古い言葉と現代の昆虫の分類には違いがあります。
寒露の末候に当たる、約5日間の区切りです。
霜始降(しもはじめてふる)
霜が降り始めるころという意味です。実際の初霜は、その土地の標高や気温、その年の天候に左右されます。
霜降の初候に当たる、約5日間の区切りです。
霎時施(こさめときどきふる)
小雨が時折降るころという意味です。霎を、こさめと読ませています。
霜降の次候に当たる、約5日間の区切りです。
楓蔦黄(もみじつたきばむ)
カエデやツタの葉が色付くころという意味です。黄の字で表していますが、赤く染まる葉も含む秋の景色です。
霜降の末候に当たる、約5日間の区切りです。
冬
山茶始開(つばきはじめてひらく)
サザンカの花が咲き始めるころを表します。つばきと読みますが、一般にはこの時期に花を開くサザンカのこととして説明されます。
立冬の初候に当たる、約5日間の区切りです。
地始凍(ちはじめてこおる)
地面が凍り始めるころという意味です。朝の冷え込みに、冬の訪れを見た名前です。
立冬の次候に当たる、約5日間の区切りです。
金盞香(きんせんかさく)
スイセンの花が咲き、香るころを表します。金盞は金色の杯という意味で、花の中央の黄色い部分を杯に見立てた呼び名です。
立冬の末候に当たる、約5日間の区切りです。
虹蔵不見(にじかくれてみえず)
虹が姿を隠し、見えにくくなるころという意味です。冬へ向かう空の変化を表しています。
小雪の初候に当たる、約5日間の区切りです。
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
北風が木の葉を吹き払うころという意味です。朔風は、北から吹く風を指す言葉です。
小雪の次候に当たる、約5日間の区切りです。
橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
タチバナの実が黄色くなるころという意味です。常緑の葉の間で、実が色付く様子を表しています。
小雪の末候に当たる、約5日間の区切りです。
閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
空が重く閉ざされ、本格的な冬になるころを表します。雲や冷たい空気に覆われる冬の景色を重ねた名前です。
大雪の初候に当たる、約5日間の区切りです。
熊蟄穴(くまあなにこもる)
クマが穴にこもり、冬ごもりするころという意味です。すべてのクマが同じ日に眠り始めるという意味ではありません。
大雪の次候に当たる、約5日間の区切りです。
鱖魚群(さけのうおむらがる)
サケが群れて川を上るころを表す名前です。鱖魚を、ここではさけのうおと読ませています。
大雪の末候に当たる、約5日間の区切りです。
乃東生(なつかれくさしょうず)
ウツボグサが芽を出すころという意味です。夏の乃東枯と対になり、同じ植物の異なる姿で季節を表しています。
冬至の初候に当たる、約5日間の区切りです。
麋角解(さわしかのつのおつる)
シカの仲間の角が落ちるころという意味です。古い候名に残る動物の呼び名で、日本のすべてのシカの角が冬に落ちるという説明ではありません。
冬至の次候に当たる、約5日間の区切りです。
雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)
雪の下で麦が伸びるころという意味です。雪に覆われた地面の下にも、作物の成長を見いだした名前です。
冬至の末候に当たる、約5日間の区切りです。
芹乃栄(せりすなわちさかう)
セリが盛んに育つころという意味です。セリは春の七草の一つで、水辺などに生える植物です。
小寒の初候に当たる、約5日間の区切りです。
水泉動(しみずあたたかをふくむ)
地中の泉が動き始めるころを表します。しみずあたたかをふくむと読み、寒さの中にも次の季節への変化を見ています。
小寒の次候に当たる、約5日間の区切りです。
雉始雊(きじはじめてなく)
キジが鳴き始めるころという意味です。雊は、キジが鳴くことを表す字です。
小寒の末候に当たる、約5日間の区切りです。
款冬華(ふきのはなさく)
フキノトウが地上に顔を出すころという意味です。款冬はフキを指す古い呼び名で、ふきのはなさくと読ませています。
大寒の初候に当たる、約5日間の区切りです。
水沢腹堅(さわみずこおりつめる)
沢や水辺の氷が、厚く堅く張るころという意味です。冬の厳しい冷え込みを表した名前です。
大寒の次候に当たる、約5日間の区切りです。
鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)
ニワトリが卵を産み始めるころを表します。とやにつくと読みますが、鳥が乳を出すという意味ではありません。
大寒の末候に当たる、約5日間の区切りです。
雑節と季節の言葉
雑節(ざっせつ)
二十四節気とは別に、暮らしや農作業の季節の目安として暦に記される日や期間です。節分・彼岸・土用・八十八夜・入梅・半夏生・二百十日などがあります。
太陽の位置で決めるものも、立春からの日数で決めるものもあり、日付の求め方は一律ではありません。
土用(どよう)
立春・立夏・立秋・立冬の前にある、およそ18日間の期間です。夏だけでなく、四つの季節の節目に巡ります。
季節が次へ移る前の区切りとして暦に載ります。土用の始まりは「土用入り」と呼び、その日付は年によって変わります。
小土も土に関する習わしですが、土用とは別に巡ります。同じ「土」の字があっても、同じ期間を指しているわけではありません。
節分(せつぶん)
現在は一般に、立春の前日を指します。豆まきなど、季節の変わり目に邪気を払う行事と結び付いています。
もとは立春・立夏・立秋・立冬の前日を指す言葉でした。立春の日付が動くため、毎年必ず2月3日になるわけではありません。
彼岸(ひがん)
春分・秋分を中日として、その前後3日を含めた7日間です。初日を彼岸入り、最後の日を彼岸明けと呼びます。
先祖を供養し、お墓参りをする習わしがあります。彼岸の中日と、期間の始まりである彼岸入りは別の日です。
八十八夜(はちじゅうはちや)
立春を1日目として数えた88日目です。茶摘みや農作業の季節を告げる目安として知られています。
春の遅い霜に注意する時期とも結び付いてきました。その日を境に、どの地域でも霜が降りなくなるという意味ではありません。
入梅(にゅうばい)
暦の上で梅雨に入るころを表す雑節です。現在の暦では、太陽の黄経が80度になる日を指します。
気象庁が発表する地域ごとの梅雨入りとは別の区切りです。暦で入梅となっても、その日に梅雨入りするとは限りません。
半夏生(雑節)(はんげしょう)
雑節としては、太陽の黄経が100度になる日を指します。田植えを終える目安など、農作業の区切りと結び付いてきました。
七十二候にも同じ文字の半夏生があります。雑節では一日を、七十二候では約5日間の区切りを表します。
二百十日(にひゃくとおか)
立春を1日目として数えた210日目です。稲の開花期に近く、風や台風への注意を促す農事の目安とされてきました。
特定の日に必ず台風が来るという予報ではありません。日々の天気は気象情報で確かめる必要があります。
二百二十日(にひゃくはつか)
立春を1日目として数えた220日目です。二百十日と同じく、農作物を風の被害から守る時期の目安とされてきました。
