優勝よりも大切なこと。コース上に飛び出してきた犬の命を守るため3度目の優勝をあきらめたレーサー

先日、2日間にわたりポルトガルの高原を走り抜けるというラリー大会が開催された。ラリーとは簡単に言うと、指定されたコース(数分~長くても30分程度のショートコース)のタイムトライアルを積み重ねて最終的な勝敗を決める競技だという。
こういったレースは、一秒一瞬の判断でその命運が大きく分かれる。この大会で過去2度の優勝を果たしているカルロス・マトスさんもそのことは熟知していた。
だが今大会、カルロスさんは3度目の優勝をあきらめた。それよりももっと大切なことがあったからである。それは1匹の命を救うことだ。