「利尿ファンタジー」芸術作品における尿描写の歴史

image credit:聖母を描く聖ルカ - Wikipedia
上の絵は、ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの『聖母を描く聖ルカ』という15世紀の絵画である。
この絵を良く見て欲しい。絵の中央、中庭を臨む狭間の間からふたりの人物が彼方を見ているのがわかるだろう。ひとりはかすかに驚いたジェスチャーをしている。
というのも、ある人物が彼らの注目を引いたからだ。その人物は福音伝道者のルカでも、聖母マリアでも、ましてや幼子のキリストでもない。立ち止まって高い壁に向かって排尿している、遠くにいる男なのだ。
こんな放尿事件はこれだけではない。実際、尿の川は美術史を脈々と流れている。何世紀もの間、画家や彫刻家たちは、男女問わず放尿シーンを表現してきたのである。